放射線科では、基本的に紹介病院または他科からの依頼でCT検査やMRI検査を行い、治療の補助や手術計画のための画像作成を行います。また、以下のような診療も行っています。
頭部神経疾患の検査と治療
頭部の病気(けいれん発作や顔の傾き、性格の急激な変化など)は、CTやMRIでしか分からないことが多いため、本学では放射線科で問診から検査・内科的治療を行うことがあります。また腫瘍が見つかって外科治療や放射線治療が必要と判断された場合、スムーズに専門医に受診できるようお手伝いします。
セカンドオピニオン読影
他院で撮影した画像データをお持ちで、治療の選択に迷われている場合にはご相談下さい。可能であれば、印刷した写真ではなくDICOM(ダイコム)形式のデジタルデータでお持ちいただけるとスムーズです。
画像診断検査は、治療や手術のために絶対必要な検査ではありますが、CT検査やMRI検査では、麻酔処置が必要なことがあるため、家族は大変な心配を強いられることが少なくありません。
放射線科では、検査のメリットとデメリットをじっくり家族と相談することをモットーとしています。
検査で命を落とすことは絶対あってはなりません。
不必要な検査をできるだけ避けることで動物への負担を少なくし、また、家族が望む最良の治療方法を見つけるお手伝いをすることが、放射線科の診療です。
原則として、予約はホームドクターからしてもらうようにして下さい。
自己判断での受診は、これまでの経過が不明なまま治療することで誤診につながったり、一度やった検査を再度行わなければならなかったりで、患者のためになりません。
どうしてもホームドクターからの紹介が受けられない事情がある場合は、まずご相談下さい。
准教授 岸本海織