アジア獣医内科学専門医(内科)として、内科系疾患に幅広く対応致します。食欲・活動性の低下、慢性的な嘔吐や下痢、肝酵素上昇、咳や鼻炎、貧血などの原因精査から、一次診療施設で疑われる疾患の確定診断や治療まで、科学的エビデンスに基づいて診療を行っています。特に下記の疾患については症例数が多く、最新の知見をもとに、大学病院としての機器や設備を十分に利用して先進的な診療を実践しています。また、必要に応じて他の診療科と連携して診断および治療にあたっています。
内視鏡検査や内視鏡下での処置(バルーン拡張術、ポリペクトミー、アルゴンプラズマ凝固など)を行っています。経口摂取が困難な症例に対しては、非経口栄養を実施するための経鼻食道チューブ、食道瘻チューブ、胃瘻チューブの設置を行っています。肝酵素上昇が認められる症例に対しては、必要に応じてCT検査や腹腔鏡下肝生検を実施しております。
慢性的な下痢および低アルブミン血症の犬に対する内視鏡検査
肝酵素上昇の犬に対する腹腔鏡下肝生検
炎症性結直腸ポリープの犬に対するポリペクトミーおよびアルゴンプラズマ凝固療法
CT検査と組み合わせて、上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)の疾患に対しては、鼻鏡検査や喉頭鏡検査、内視鏡下での処置(バルーン拡張術など)を行っております。下気道(気管、気管支、肺)の疾患に対しては、気管支鏡検査を実施しております。
鼻咽頭狭窄の猫に対するバルーン拡張術
慢性的な発咳を示す猫に対する気管支鏡検査
骨髄穿刺や骨髄コア生検をはじめとする各種検査を行い、輸血や免疫抑制剤などによる治療を実施しています。また、リンパ腫や白血病など血液の腫瘍に対する化学療法も行っています。
貧血の猫に対する骨髄穿刺および骨髄塗抹検査
超音波、CT、MRIなどの画像検査と、各種内分泌検査を総合して診断・治療を行っています。
下垂体性副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)の犬に認められた左右副腎の腫大
その他、腎泌尿器疾患、免疫介在性疾患、腫瘍性疾患等にも幅広く対応しております。お困りの疾患や症例についてご紹介ください。
担当教員の業績等についてはこちらをご覧ください。
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