当センターでは、2種類の研修プログラムを設けています。
*総合獣医研修医
非常勤職員として採用され当センターの全診療日で研修を受けます。
全研修期間は2年間、1年毎の更新があります。
研修は次の3つのコースから選ぶことができます。
【コース1】
・ON THE JOB TRAININGの中で、基本から応用までのオールマイティな専門知識や技術の向上を目的とし、全科を対象にローテーションにより診療補助を行います。
【コース2】
・1年目は、外科系、内科系または総合診療系・放射線系の3つのグループから希望するグループを選択し、各科の担当医に3ヶ月もしくは4ヶ月でローテーションを行います。
・2年目は、希望の診療科で専属として診療補助を行います。ただし、診療日以外は他科の診療補助を行います(出来る限り希望の科で診療補助ができるよう配慮します)。また、2年目で外科系から内科系などの移動も可能です。
【コース3】
希望の診療科で専属として診療補助を行います。ただし、診療日以外は他科の診療補助を行います(出来る限り希望の科で診療補助ができるよう配慮します)。
*単科獣医研修医
専門診療科の単一診療日に週一回スキルアップを目的として研修を受ける。研修期間は1年(更新も可)随時募集。登録を希望される方はこちらをご覧ください。詳しくは、担当専門教員にお問い合せください。
なお、平成31年度・令和1年度から総合獣医研修医は研修プログラムを大幅に変更し今までのコースに加えて、2つのコースを新たに設けますので、ご希望のコースを選択することが可能です。全研修期間は2年間、1年毎の更新があります。非常勤職員として採用され当センターで研修を受けます。
菊地 満帆(ファミーユどうぶつ病院・東京都八王子市)
私は、大学を卒業後に5年間、1次診療を行っている動物病院に勤務していました。当時から開業を考えていましたが、一方で自分の力不足を認識していました。そのような折、東京農工大学で研修医をしていた先生の勧めもあり、開業に向けて十分な知識と経験を習得するために、研修医をすることを決めました。
私は初めの1年間で全科の研修を受け、残り1年間で開業準備と並行し、腫瘍科研修医として勤務しました。研修医時代は、初めての経験が多いこともあり精いっぱいの日々でしたが、先生方から多くのことを学び、大変やりがいを感じていました。
開業7年目になる現在も、研修医で学んだことが役に立っていると感じる場面が多々あります。また、自分の病院では対応できない症例があった場合に、大学の先生に直接相談できたり、迅速に診療して頂けたりすることも、研修医を経験した利点であると思っています。
古川林太郎(動物先端医療センター・静岡県長泉市)
私は大学卒業後、個人病院での代診を経て全科ローテーションの研修医になりました。各科専門の教員とマンツーマンで診療を進めていくプロセスは非常に充実したもので、今の臨床医としての私の基礎となりました。少人数での技術実習、講義なども数多くあり、他施設ではなかなか経験できない貴重な2年間を過ごすことができました。
また、各分野第一線の先生方や同期の研修医を始めとした沢山の先輩・仲間と出会えたことも私にとって大きな財産になったと思います。
卒業後は単科研修医を経て、2019年春からは社会人院生として医療センターに関わらせてもらっており、常に新たな知識を吸収できる学びの場に身を置けることを嬉しく思っています。
御厨 由香(とよだペットクリニック・東京都日野市)
私は大学を卒業して数年間小動物臨床を経験したのちに、母校である本学に全科研修医として2年間勤務しました。
学生時代も大学病院の診察を見てきたはずでしたが、研修医としてその現場にいると緊張感が全く異なり、充実した毎日過ごさせていただきました。ローテ−ションでそれぞれの科を回り、各科ごとに実践的な知識やスキルを教わりました。様々な外科手術や内視鏡検査、CT、MRI検査などを間近で見られたことも貴重な体験でした。今は夫と開業して一次診療をしていますが、研修医時代に学んだことを日々活かして診療に当たる毎日です。患者さんを大学に紹介する際も、研修医時代の経験をもとに、検査や手術の段取りを具体的に説明すると、患者さんもとても安心されるようです。